①発熱、倦怠感、咳、嗅覚障害がある場合
当院では新型コロナウイルスの診断(PCR検査、抗原検査)はできません。また、しばらくの間はインフルエンザ等の他のウイルス検査もできません。(保健所からの指導で現在は隔離できる場所がないとこれらの検査はできないことになっています。)
発熱、倦怠感、咳、息苦しさ、嗅覚障害などがある方は直接受診せず、下記の相談窓口に電話をしてください。相談窓口からクリニックに受診するように案内された場合も、当院には隔離できる場所や設備がございませんので、発熱患者対応可能な病院や診療所に受診していただきますようお願いしております。
また、嗅覚味覚障害が初期の症状として報告されています。(詳しくは②の項へ↓)嗅覚味覚障害のみでその他の症状がない場合は、2週間は自宅で様子をみるようにしてください。熱や倦怠感が加わるようでしたら相談窓口へ連絡してください。2週間以上経過し、他に症状が無ければ受診していただいて大丈夫です。咽頭痛に関してはコロナウイルスでも風邪のような痛みは起こり得ますが、扁桃炎のような激しい痛みになることは少ないようです。
※ウイルス感染症が疑われる方(発熱や咳以外にも、鼻水咽頭痛などの風邪症状やリンパ節が腫れている方)の診察には感染防御の装備と診察後の徹底した消毒が必要なため、院内トリアージ実施料として900円(3割負担の方)をいただく場合がございます。
また、耳鼻咽喉科学会の指標に基づき、感染が拡大している時期は鼻吸引やネブライザーを休止します。
相談窓口
次の症状がある方は必ず下記の相談窓口に電話で相談し、指示を受けていただきますようお願い申し上げます。相談窓口では必要があれば検査のできる施設への案内があります。(当院から施設を紹介することはできません。)
※発熱やだるさ、咳、息苦しさがある
(37.5度以上の発熱が4日以上 という基準は削除されました)
※急ににおいや味がわからなくなった
東京都発熱相談センター 03-5320-4592(24時間対応・土日祝含む)
お住いの地域の保健所相談窓口
港区:みなと保健所相談窓口 03-3455-4461
②嗅覚障害について
嗅覚障害は原因によって、呼吸性、末梢神経性、混合性、中枢性の4つに分類できます。(下に説明があります)注:新型コロナウイルスによる嗅覚障害について
新型コロナウイルス感染症の初期症状として嗅覚障害が起こることがあります。現在のところはっきりした原因はまだわかっていませんが、ウイルスによる末梢神経性と呼吸性の二通りが考えられています。末梢神経障害の場合は決まった対処法がなく、自然と回復するのを期待して様子をみるしかありません。呼吸性(鼻づまりや鼻水によるもの)の場合は治療方法があり、これは2週間以上経ってから治療をはじめても問題なく治ります。
以上より2週間様子をみても予後は変わらないため、感染力のある発症から2週間は受診せずに様子をみるようにお願いしております。2週間以上経過しており、発熱などの症状が無ければ受診してください。
まずは一般的な鼻の検査を行います。異常がないのに嗅覚だけ悪くなっている方には、ご希望があれば新型コロナウイルスの抗体検査も可能です。
・一般的な嗅覚障害の診察
嗅覚障害で受診された場合は、まず鼻の空気の通り方が悪くなっていないか、ポリープができていないかなどを内視鏡で観察します。内視鏡で充分観察できない場合はCTを撮ることもあります。花粉症やハウスダストなどのアレルギーが原因となることもあるので採血検査も行う場合があります。鼻自体に異常が認められない場合は原因究明のため総合病院などに紹介いたします。